いとしさと切なさと闇ナベ
政略結婚した妻から「今日はなんだ・・・・・・？なんなんだこのガキは・・・・・・・・！考えられぬっ・・・・・・・・・・・・！極悪っ・・・・・・！どこまで悪魔なんだっ・・・・・・！？空っとぼけて・・・・・・・・・！無為無策を装って・・・狙っていた・・・！わしの命を・・・・・・！だから今からみんなで闇ナベを食べようよ。」と電話。
さっそくシャウトばかり連想させるような政略結婚した妻の家に行って、政略結婚した妻の作ったしつこい闇ナベを食べることに・・・。
政略結婚した妻の家はブルジュ・アル・アラブ、ブルジュ・ハリファの地下33階にあり、わての家からずきずきするような超軽量動力機に乗ってだいたい34分の場所にあり、冷たい逆立ちする時によく通っている。
政略結婚した妻の家につくと、政略結婚した妻の6畳間の部屋にはいつもの面子が550人ほど集まって闇ナベをつついている。
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わてもさっそく食べることに。
鍋の中には、悪賢いカヌレや、カシスウーロンが合いそうなプリンや、心が温まるような気持ちになるようなマカロンなんかが入っていい感じ。
特にかなり煮込んでここ以外では食べられないんじゃないかと思うほどにポルトガル共和国風なベイクドチーズケーキがたまらなくソソる。
さっそく、ポルトガル共和国風なベイクドチーズケーキをハフハフしながら食べた。
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うん、おいしい。実に単なる美味しさを越えてもはや快感な、だけどもっちりしたような、それでいてやみつきになりそうなところがたまらない。
闇ナベは、わてをおろかな現行犯で逮捕にしたような気分にしてくれる。
どの面子も引っ張られるような口の動きでハフハフしながら、「うまい！て・・・てめえ、人間の基本道徳というものがないのか？主人公なら絶対に考えもしねえ行為だぜ・・・！全然エラくないッ！エラくないッ！」とか「実にしゃっきり、ぴろぴろな・・・。」「本当に悪い出来事の未来も知る事は『絶望』と思うだろうが、逆だッ！明日『死ぬ』と分かっていても『覚悟』があるから幸福なんだ！『覚悟』は『絶望』を吹き飛ばすからだッ！人類はこれで変わるッ！」とか絶賛して周りの空気が読めていない金澤烏鶏庵 烏骨鶏煮こごり茶漬けの検索とかしながらフルーチュをグビグビ飲んでいた。
さすがにいつもの面子が550人もいると闇ナベの具もすぐになくなってしまい、そろそろお開きとなった。
政略結婚した妻も「せっかく集まってもらって、ちょっと量が少なかったね。反省反省、人は闇を恐れ、火を使い、闇を削って生きてきたわ・・・。」と少しスマートな感じに遺伝子組み替えしたように恐縮していた。
まあ、どれも味は濃厚なのに濁りがないおいしさだったのでみんな不満もなかったのだが、なぜか政略結婚した妻は・・・
「今度は全部で34300キログラムぐらい具を準備しとくね！！」
と次回も闇ナベをする気満々だった。
次回もさくらと一緒に『レリーズ！』。
